結婚指輪は金属の塊
元も子もない言い方になりますが、結婚指輪は金属の塊です。ダイヤがついている結婚指輪であっても、所詮は金属と石の集合体。「結婚指輪は持ち主にパワーを授けてくれる」と言おうものなら、ロマンのない人から指をさして笑われることでしょう。
指輪に秘められているパワーを証明するのは、科学的には不可能です。「この指輪には〇〇%のパワーがある」と、数値化も出来ません。しかし結婚指輪の風習は世界中に広がっています。もし本当にパワーがなければ、「結婚指輪」そのものは存在していない筈です。
指輪の歴史
指輪がいつどこでどう始まったのかは、全く分かりません。おそらく人類の歴史とほぼ同時期に、指輪は誕生したと思われます。当時の人類は安全が確保されず、いつどこで命を落としても不思議ではない状況だったのは安易に想像がつきます。
そんな危険な状態から身を守るため、人々は装飾具で力をつけていました。事実として、古代時代における装飾具は神様からパワーを授けるために用いられています。ハッキリと明確になっているのは後の話ではあるものの、人類誕生時から存在していたとしても何ら不思議はでありません。
エジプトで花開く指輪文化
指輪の文化が一気に広がったのは、エジプト文明の頃です。エジプト文明時代に使われていた指輪には、スカラベがモチーフのものも含まれています。エジプト文明時代におけるスカラベは、神様の化身です。
スカラベは様々な物にあしらわれ、ジュエリーの他にも建物や調度品。さらには護符にもスカラベが用いられたほど。当時の装飾技術は非常にレベルが高く、現代の観点から見ても遜色なしです。
結婚指輪が持つ本当のパワーとは?
繰り返すようですが、結婚指輪とはいえ元は金属の塊です。指輪をはめたからと、何かある訳ではありません。しかし結婚指輪を左手薬指にはめた瞬間、人生が大きく変わったと実感することになるでしょう。それこそが正に、指輪に秘められた「パワー」と言えます。
結婚生活を送るには、生半可な覚悟では務まりません。でも指輪を左手薬指にはめた瞬間、大きな責任を感じるかと思います。